MIGUのスペインまったり生活回想記

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試練開始

 

試練というほど大袈裟なものではないかもしれない。

 

でもある意味試練なのかもしれない。

 

 

 

先日、チビが朝起きるなり「保育園休む」と言い出した。

 

こういう時は必ず「訳」がある。

 

その前の週も「保育園やめる」「ずっと家にいる」とか言っていたので何かあるなあとは思っていた。
 

幸いその日はダンナの仕事が休みだったので、「明日からは行く」という約束をして休ませた。

 

* * *

 

年長になって、月に2回英語の時間がある。

 

そのせいか、クラスのみんなは、「にほんご」以外に「えいご」という言語があって、自分達は「にほんじん」で、「がいこくじん」という人がいることを知ったようだ。

何でも興味のあるお年頃。

 

ダンナが朝チビを送っていくと、みんなが寄ってきて

 

「ねえ、○○のパパ、なにじん?」とか

 

「あなた、がいこくじん?」とか

 

聞いてくるらしい。

 

 

どうやら同じ事を、チビも聞かれているようだった。

 

「『がいこくじん?』って聞かれたことあるん?」

 

「ある。だから『ちがう、にほんじん。』って言った」

 

 

「『えいご話せる?』って聞かれたことあるん?」

 

「ある。○○くんに言われた。」

 

 

一ヶ月程前にも、お風呂でふと「日本で生まれたかった。」なんて言っていた。

日本で生まれていれば、「生粋の日本人」になれていたと思ったのだろうか。

それとも、そんな質問を受けなくて済むと思ったのだろうか。
 

 

大人の私達は、5歳児に悪気がないのはわかっている。

でも、チビはみんなにそういう事を言われる事がとても嫌なのだ。みんなと同じだと思っているのに、何故そういう事を言われるかもわからない。

 

私だって、初対面の人に毎回同じ事を聞かれ、同じ事を答えるのはいい加減面倒だと思うこともある。だから、保育園の懇談でも、「主人はスペイン人です。」と自己紹介しておいた。クラス全員のママに聞かれるのも面倒だし。興味津々な眼差しで見られるのも疲れる。

 

こちらのコラムを、チビに読んでやった。わかるように説明しながら・・・

 

チビは小さな体を震わせて泣きだした。

 

こんな小さな子でも、色々思うことはあるんやな・・・と思うと胸が痛くなって

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と抱きしめてやった。


* * *

 

 

 結局、チビの登園拒否の原因は、「がいこくじんなん?」と同じ班のお友達に言われたことだった。

 

そのピークも過ぎると、聞かれる事もなくなってまた機嫌よく登園している。

 

 

「みんな、知りたかっただけなんやで。でも、小学校行ったらまた聞かれるやろなぁ」

 

「えーいやだー。」

 

 

小学校どころか、一生続くことだと思う。かわいそうだけど。

 

目立ちたがり屋で、「パパはスペイン人なんやで〜!」なんて自慢気に言うようなタイプではない。

 

 

ふと、インターナショナルスクールというものが頭によぎり

 

「そういう事、言われない学校に行きたい?」と聞いてみた。

 

「え? そんなとこ、あるの?」

 

「いろんな国の子が来る学校があるよ。なに人って聞かれるかもしれないけど、みんなが違うからみんなが聞かれるかもね。でも、英語で勉強したりするんやで。それでもいい?英語と漢字とどっちがいい?」

 

「漢字・・・」

 

チビは見かけ99%外国人(私はそう思っていないけど)だが、中身は99%日本人かもしれない。

 

スパゲティよりそば、ハンバーグよりそぼろごはんが好き。ケーキよりも団子が好き・・・

 

 

「じゃ、みんなと同じ近くの学校に行く?」

 

「うん。」

 

ホッ。我が家にインターナショナルスクールにやるような余裕はない。

 

 

そのうち、みんなより目立っている事や、じろじろ見られている事を自覚するようにもなってくるだろう。

 

親が想像してないような事が起きるかもしれない。

 

でも、それはハーフでもそうでなくても起きる時は起きる。

 

「ねぇ、いやな事があったらママに言ってね。」

 

「なんで?」

 

「だって、ひとりで我慢するの良くないでしょ。」

 

「じゃあ、ママ毎日聞いて。」

 

 

楽しそうに駆け回っているチビを見る限り、毎日聞く必要はないだろうけど、そういうSOSは気付いてあげないと、と思う。



 

それにしても、チビのスペイン拒否反応は続く。

 

「スペイン勝ったで!」

 

「キライ。」「スペインいやー。」「応援しない。」「ドイツ勝って欲しい。」「スペイン行かない。」・・・

 

親が盛り上がれば盛り上がるほど、子の反応は冷たい(泣)

00:15 | 日々 | comments(4) | - | - | - |
コメント
そうだったんですか…
日本だとほぼ同じような顔つき(もちろん全然違うんですけどね!)、髪の色、単一民族なんて誤解がまかり通るくらいですから、息子さんが受けたものは5歳の男の子には重く感じてしまえたのかもしれませんね

MIGUさんがちゃんとキャッチしてあげているから、これから先もきっと私の想像を超えるようなできごとがあるでしょうけれど、MIGUさん親子なら必ず乗り越えられると思います
スペインきら〜い発言は・・・意外と深い意味はないのかも・・・
2010/07/06 3:19 PM by soleil
>soleilさん

励ましのお言葉ありがとうございます。

おっしゃるとおり、スペインきらい発言に深い意味はないです。「わざと言ってるでしょ〜」と言うとけらけら笑ってますから。
本当にきらいになられたら悲しいですね。
2010/07/06 11:03 PM by migu
せつないですねぇ〜
そんなに小さいのに、その小さい胸に悩みをいっぱい抱えているのですね。

うちの子の場合、見た目はまったく日本人と変わりません。そういう点では、MIGUさんの息子さんほど悩むことはないのかもしれません。

でも、やっぱり保育園の時、「○○くんのお父さん、中国人なん?○○くん、中国語できるん?中国語喋って!」と言われるのが、あまり好きではなかったようです。

うちの子もまったく日本人。夫も、蘇州の家族には「息子たちは日本人だから。」と話して説明しているのを時々耳にします。例えば、向こうの両親があれこれ買ってあげたいとか、食べさせてあげたい、と言っても、息子たちはそんなの好きになれないんですよね(特に長男、次男はまだそこまで自覚が無い、今のところ)。

でも、きっと大きくなった時、自分にスペインの血が半分入っていることに喜びを感じる時がいつか来るはずです。

ちなみに、うちの兄嫁は、イスラエル人のハーフなんです。本人は生粋の日本人ですけど、見た目はやっぱり、かなり外国人です(笑)。

兄嫁は3姉妹の真ん中、彼女は完全に日本人だけれど、一番下の妹さんはイスラエルにいた年月が長かったので、日本語は話せても、ちょっと危ういところもあり、読み書きはまったくできません。今は、日本人の旦那さんとニューヨークに住んでいます。色々ですね・・・。
2010/07/06 11:27 PM by こたん
>こたんさん

やっぱり同じこと聞かれて嫌なんですね〜。

こたんさんの仰るとおり、いつか喜びを感じて欲しいです。

ハーフであろうとなかろうと、人格というのは長く育った環境によるんですよね。欧米のように移民が多くない日本だと、どうしても見かけだけで○○人と決められてしまいますね。
スペインは、中国人の子供を養子に迎える人がわりといるのですが、顔が東洋人なのに、表情の作り方や身振りが完全にスペイン人で驚いた事があります。
うちの子は、まだ見た目が違うことはそれほど意識していないようですが、そのうちそういうギャップに何か感じるかもしれません。


2010/07/09 1:20 PM by migu
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