某子供向け教材のDMに『おうちの人とのおやくそくを書きましょう』という紙が入っていた。
「ねえ、ママ。何書いたらいい〜?」
と聞くので、
「じゃあ、『食べている時は歩かない』。」
(素直に書いている)
「早寝早起き」
(これも素直に)
「すぐに泣かない」
(これまた素直に)
「ごめんなさいを言える」
「いやっ」
「え?」
「だって、悪いことしたら謝らないと」
「いやっ!」
「ママだって謝ってるやんか。」
「じゃあ、ママだけ謝って」
(なんでや!)
我が家のチビ、「ごめんなさい」を言うのが本当に嫌みたい。
スペイン人の血か・・・
そういや、ダンナの口から“Lo siento”という言葉を聞いたことがない。
sinetoはsentir(申し訳なく思う、残念に思う)の一人称。
申し訳ありません、という意味の“Lo siento”をスペイン人に言われたことは皆無。
残念です、という意味では、“Lo siento. Ya se ha agotado.”(残念ですが、売り切れました)、のようには使うが、謝罪の気持ちがなく単に残念でしたという意味合いが強い。
誘われて、“Lo siento. Hoy no puedo ir.”(残念だけど、今日は行けないわ。)といった場合も、謝罪ではなく都合が悪いという事。
ちなみに、足を踏んだ、ぶつかった、という場合、道を空けてもらう場合、ウェイターなどを呼ぶ場合、道を聞く場合などには、“Perdón.”“Perdone.”“Perdona.”を使う。
軽い謝罪にも、これらを使っていることが多い。
英語の、I’m sorry.とExcuse me.の違いとほぼ同じか?(英語は苦手です。)
問題は、謝罪の言葉の差ではない。
100%自分に非がなければ、Lo siento.とは言わない。
例えば・・・
・ 荷物が届かないと仕入先にクレーム→配送業者に問い合わせるとは言ってくれるが、自分のせいではないから謝らない。
・ 商品に欠陥あり→修理するから持ってきてと言われる。謝りの言葉はない。
・ 商品について聞く→今日は担当者がいないのでわからない。自分は新人なのでわからない。でも謝らない。
日本人は、とにかく誠意を見せろといった所があって、お詫びの言葉を聞けば納得する人も多い。言い訳などすると、「言い訳するな!とにかく謝れ!」と言われるかもしれない。連帯責任もあるので、自分に非がなくても、所属する会社や同僚に非があれば謝る。最近は、クレーマーなるものも多く、『感情のないお詫び』も多いのではないだろうか。(それもどうかと思うけど・・・)
スペイン人は、会社にいようと一人一人が全くの「個人」であって、協力してがんばろう!みたいなものがほとんど感じられない。引継ぎもあったもんじゃない。何かを早く終わらせよう!という時には、急に団結して驚くほど早く仕事が終っている時もあるが。(ちゃんと仕事がされているかどうかは別として・・・)
しかも、その日本でタブーな「excusa言い訳」が多い。しかも嘘八百だとすぐにばれるような嘘。
かつて、労働許可の申請か何かに行った時も、完璧!と思って書類をそろえて列にならび、2時間位待たされて書類を見てもらうと
「これはもう一部いります。」と言う。
「そんなこと、どこにも書いてないじゃないの!」と負けじと言い返すと
「あー、この書類(必要書類が記載してある紙)は悪い。」と。
唖然。
「誰が作ったんよ、この書類!!ここの人でしょ!」と言いたい所を我慢し、煮えくり返る感情を抑えて退散した。
対応した人は、自分が作った書類でないので悪いとも思っていない。勿論謝らない。
スペイン人もこういうスペイン人の対応に怒っているが、あまり改善されないのは、それを文句としては言うけど、改良しようという人がいないらしい。
ビジネス文書(メール)も、日本だと「申し訳ございません」「何卒ご了承下さい」の連発だけれど、スペインの取引先からそんな文面来たことないので、私も使わないようにしている。(大きな会社だと違うかもしれないが、その辺は不明)
とにかく、日本人はすぐに謝って、スペイン人はほとんど謝らないということは言える。
「すぐに謝るのって、日本人くらいなんかな?」とダンナに言うと
「英国人もやで。」と言う
これって、島国の特性なのだろうか???